逃げ続けた「勉強」に今から向き合えるか

――よく理解できました。そういった学生が逆転する方法などはあるのでしょうか。

びーやま:簡単ではありませんが、もちろんあります。

 日本がいくら学歴社会だと言ったってそれがルール化しているわけではないので、本人の努力次第でどうにでもなるというのが僕の考えです。具体的には資格を取ったり、英語力などを身につければ新卒時はむずかしくとも人生単位で見たら逆転は可能でしょう。

 もし、お金や時間に余裕があるのであれば、大学を受け直すという手もあると思います。いずれにしても本人の努力次第です。

――勉強すれば大丈夫で、そうでないなら沈んでいくだけということでしょうか。

びーやま:ぶっちゃけてしまえばそういうことです。ただ、その勉強するというのがFラン大の学生はむずかしいわけです。そもそも勉強する習慣がないからFラン大学に通っているわけで、そういった弱い自分と決別する強い覚悟が求められます。

 もっと厳しいことを言うと、悩んでいる時点でダメです。そんな暇があったらその時間を使って少しでも勉強したほうがいいに決まっています。悩むということは、結局そこに「克服したい」という思いがあるわけで、即座に行動に移したほうがいいでしょう。

――「やるしかない」。そういうことですね。

びーやま:そうです。

 やれば人間は必ず頭がよくなりますし、世の中の資格のほとんどは合格点も正解も明確に決まっています。漠然としたことをやるわけじゃないんですからやりましょう。

――資格を取ればいいところにも就職できるのでしょうか。

びーやま:その保証はないですが、なにもないよりはるかにチャンスが広がります。また、資格のいいところは取得することによって自分に自身がつくところです。「やれば自分だってできる」という感覚をつかめれば人生はいくらでもいい方向に転がっていくでしょう。

 なので、まずは比較的簡単な資格からはじめてみるのがいいかもしれません。

 誤解されがちですが、社会も僕も高学歴な人が好きなのではなく、頑張れる人が好きなんです。その「頑張る」というのが学歴だと可視化しやすいため、今のようになっているだけで、学歴が最高だとは誰も思っていません。ですから、別の形で「頑張れる人」であることを証明できればいいわけです。

 頑張れる、成果を出せる人には優しくできているのが世の中ですからあきらめずに頑張ってほしいと思います。

――ありがとうございました。大変勉強になりました。

びーやま[著]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。

高田ふーみん[協力]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。