
早くも夏日に見舞われている日本列島。6月1日から「職場の熱中症対策」強化が義務付けられるのをご存知だろうか。死傷者数が多い業種は特に注意が必要だ。熱中症対策サービス・アイテムに注目が集まっている。(カーゴニュース編集部)
「職場の熱中症対策」強化を義務付け
労働安全衛生規則の一部改正により6月1日から、職場での熱中症対策が強化される。熱中症の重篤化を防止するため「体制整備」「手順作成」「関係者への周知」が事業者に義務付けられる。
「WBGT28度以上または気温31度以上の環境下で連続1時間以上または1日4時間を超えて実施」が見込まれる作業が対象で、屋外ヤードや倉庫などの物流現場でも対応が必要になりそうだ。2020~24年の業種別の熱中症の死傷者数をみると、「運送業」は「建設業」「製造業」に次いで多く、全体の14%を占める。各種熱中症対策サービス・アイテムに注目が集まる。
アプリで1時間ごとの熱中症危険度を確認
ウェザーニュースは4月23日から、今年も熱中症対策を支援する各種サービスを開始した。お天気アプリ「ウェザーニュース」では、気象庁と環境省で運用が開始された熱中症警戒アラートをプッシュ通知で受け取ることができる。
同アプリ「熱中症情報」では1㎞メッシュの高解像度で48時間先まで1時間ごとの熱中症危険度と週間予報を確認可能。さらに熱中症リスクを詳細に把握したい場合には、現場の暑さ指数を1分ごとに算出する高性能気象IoTセンサー「ソラテナPro」も有効だ。アプリで熱中症予報とあわせて確認でき、利用者の基準を超えた場合はプッシュ通知やメールで一斉に周知する。
